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卒業研究について


専攻

非線形解析学,応用数学.

卒研分野

基本的には解析学か応用数学. 微分幾何学も少々(微々たるものですが)

卒研内容

偏微分方程式と関係する諸分野を勉強します.とりわけ,偏微分方程式論,解析学,曲線論・曲面論,物理・化学・工学などへの応用数学に関する専門書から,興味をもったものを選んでもらい,基本的には一人で読んで,その内容の説明をしてもらいます.過去のテキスト等は備考欄のwebページを参照してください.

セミナーでは,数学を理解することも重要ですが,どこがわかって,どこがわかっていないかを理解できることがより重要です.さらに,わかったという感覚もいろいろあって,「やっている計算がわかった」,「どうしてこんな計算をしているのかがわかった」,「どうして,こんな主張が成り立つのかがわかった」など千差万別です.卒業研究では,「やっている計算がわかった,わからない」がきちんと判断できることを最初の目標にして,余裕がわれば,さらに先のわかる,わからないを理解できるようになってもらえればと思います.

テキスト

大学院進学を考えている学生には, 将来英語の文献を参照することを考えて, 英語に慣れてもらうことと, 計算力をつけてもらうことを目標にします. 具体的には

  1. Haim Brezis, Functional Analysis, Sobolev Spaces and Partial Differential Equations, Springer, 2010.
  2. Alberto Bressan, Lecture Notes on Functional Analysis: With Applications to Linear Partial Differential Equations, American Mathematical Society, 2013.
  3. Elliott H. Lieb and Michael Loss, Analysis, 2nd edition , American Mathematical Society, 2001.
  4. Walter Rudin, Real and complex analysis , McGraw-Hill, 1987.
  5. Lawrence C. Evans and Ronald F. Gariepy, Measure Theory and Fine Properties of Functions , CRC Press, 1992.
  6. Terence Tao, An Introduction to Measure Theory, AMS, 2021.
などを考えています.

進学を考えていない方は, 微分積分や線形代数学を使って発展的な話題を垣間見れそうな本を考えています(出来るだけ, Lebesgue積分や関数解析学を使わない本を選んでいます). たとえば,下記があります(個人的に読みたい本に偏っています).

ある程度は厳密な議論で進めますが,内容を理解するためにとりあえず,いろんなことを気にせずに計算してみるということもします.もちろん,読みたい本があれば,それを選ぶことも可能です(ただし,出来るだけ解析学か微分幾何学,数値解析,数値計算に関係のある本にしてください).

応募条件

特に条件はありません.ただし,解析学や現代解析学を受講していない方は,今からでも構いませんので,受講を強く勧めます.勉強したいという意思を持っている方はだれでも歓迎します.大学院進学を希望している学生は,事前にメールで連絡してください.

使った/使っているテキスト

卒業後の進路先

選考について

希望人数が多い場合の選考について, 口頭試問を行います. 希望人数が多くなければ, 全員決定になります.

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Last update: 03 May. 2025 made by Masashi Mizuno